80 「翼のある塔」
マップ 80
作者名:戸谷 成雄
設置場所:美和公園
粘土で彫刻を作る場合、芯棒を立て、形の骨格を構築してから粘土を着けて行くのですが、この作品の場合、地面に直に粘土を積み上げ、徐々に高くして行きました。芯棒があると、どうしても構造に引きづられます。芯棒がないと、粘土の重力に引きづられます。そして私達の体も、骨という構造と、肉という重力に逆らえない物質によってできています。私達が自らの体を意識する時、外部から見ること、触れることによって、その表面一像を形づくります。しかし私の欲望は、内部から、私を意識することにあります。目をつぶり、私は私の内側から私の表面に触れようと意識を集中させますが、記憶の中にある外からの像の雌型をさするだけです。さらに、私の内部には、骨も肉も見い出すことはできません。それでも、私は内部の触覚に表面を与えようと粘土という重力に抵抗します。なぜか、堅くゴツゴツしたものが残ります。